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妻が専業主婦、夫の年収が800万の生活レベルは?家計の管理方法についても解説

2024年9月5日

年収800万と言えば平均年収を大きく上回っており、一人暮らしであれば十分に余裕のある暮らしができるでしょう。

しかし、結婚をして妻が専業主婦の場合はどうでしょうか。

子供もできるとなると、教育費などたくさんの資金が必要になってきます。

ここでは、妻が専業主婦で夫が年収800万の場合の、世帯人数別の生活レベルについて解説していきます。

専業主婦を続ける上で、知っておきたい家計の管理方法についても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

妻が専業主婦、夫の年収が800万の世帯の生活レベルは?

妻が専業主婦で、夫の年収が800万の場合の生活レベルは、子供の有無や人数で大きく変わってきます。

そこで、総務省統計局の2023年「家計調査 二人以上の世帯(妻の就業状態別、年間収入階級別)」を参考に、1ヶ月の生活レベルを世帯人数別でシミュレーションしてみました。

1ヶ月の手取りは、年間総支給金額(800万)から税金や社会保険料(15~25%)を差し引き、12ヶ月で割った金額の50~56万円とします(ボーナスなしの場合)。ボーナスがある場合は、月々の手取りは37万~40万円程度となります。

また、家賃は一般的な相場である手取り月収の25~30%で計算しています。

※家計調査での支出は平均値であるため、下記の生活費はあくまで目安となります。

夫婦のみ世帯の生活レベル

夫婦のみ世帯の生活レベルは以下の通りです。

支出項目金額
家賃9万3000円~16万8000円
食費(外食費)9万円(1万7000円)
水道光熱費2万3000円
家具・家事用品費1万5000円
被服費1万3000円
保健医療費1万5000円
交通費8000円~2万円
通信費1万5000円
教養・娯楽費3万7000円
交際費2万円
その他(こづかい含む)6万円
支出合計40万4000円~47万6000円

妻が専業主婦・夫の年収が800万で夫婦のみの世帯は、特に節約を意識せずとも生活できるレベルです。

貯金も年間24万~180万円ほど行える計算です。

贅沢をし過ぎなければ、海外旅行であれば年1~2回、国内旅行であれば年4回程度まで可能でしょう。

夫婦と子供世帯の生活レベル

夫婦と子供世帯の生活レベルは以下の通りです。なお、教育費は子供が公立小学校に通っている場合で計算しております。

支出項目子供1人子供2人
家賃9万3000円~16万8000円9万3000円~16万8000円
食費(外食費)8万円(1万5000円)8万7000円(1万9000円)
水道光熱費2万3000円2万3000円
家具・家事用品費1万5000円1万4000円
被服費1万1000円1万3000円
保健医療費1万4000円1万5000円
交通費7000円~2万5000円6000円~1万5000円
通信費1万4000円1万3000円
教育費2万5000円4万3000円
教養・娯楽費3万円3万6000円
交際費1万5000円1万2000円
その他(こづかい含む)5万円4万7000円
支出合計37万7000円~47万円39万7000円~48万6000円

夫婦と子供世帯の場合は、教育費が追加されたものの、年間12~228万円程度の貯金ができる計算となりました。

夫婦のみの世帯と比較すると、教養・娯楽費や交際費、その他の支出が合せて2~3万円ほど減少しており、ある程度の節約を意識していることがわかります。

特に子供が2人に増えると、教育費などの必要経費が増加する分、その他の支出を削るなど節約志向が高まる傾向にあります。

もし、子供が2人以上だったり、ペットを飼ったりする場合は、さらに節約する必要がありますし、貯金できる金額も減ってしまうでしょう。

なお、このシミュレーションは子供が公立小学校に通っていることを想定して作成したため、私立や高校・大学に進学した場合は、さらに教育費が上乗せされることになります。

また、教育費は学校外活動費が大半を占めているため、学習塾や習い事の数によっても貯金額は変動するでしょう。

妻が専業主婦、夫の年収が800万の家庭の実例

ここからは、専業主婦の方を対象にした独自アンケートをもとに、夫の年収が800万円代である家庭の実例を紹介します。

基本情報

  • 千葉県の中都市在住、住居は2LDKのアパート、車1台保有
  • 家族構成は夫(37歳)、妻(32歳)、娘(6ヶ月)
  • 夫の年収は850万、妻は妊娠による腰痛の悪化で出産前に退職し専業主婦
  • 結婚前の貯金額は夫1500万、妻1200万円
  • 結婚後~現在までの貯金額は300万円程

1ヶ月の生活費

生活費として月々30万円が家族の口座に振り込まれ、その中でやりくりしています。ボーナスは年80万円程で家族口座に振り込まれます。

それ以外の給料は夫のこづかいなので、夫の昼食代やスマホ料金、洋服代は家計とは別です。

妻は自分の貯金から化粧品・洋服の購入や、スマホ料金・保険料の支払いをしています。

1ヶ月の平均的な出費は以下の通りです。

  • 家賃:11万円
  • 食費:8~9万円(うち外食費は3万円)
  • 水道光熱費:2万1400円(電気7300円、ガス8400円、水道5700円)
  • 日用消耗品:1万5000円
  • 子供用品:1万5000円
  • 交通費:1万円
  • 娯楽費:5000円
  • 合計:26万6400円

基本的に食事は妻の手料理で、休日の昼食のみ外食です。

平日は妻と娘は家で過ごし、散歩以外の外出はほとんどしません。妻の昼食は前日の夕食の残り物です。

娘は離乳食が始まり、7割は市販のベビーフードに頼っています。

休日は県内のどこかに出かけており、月に2~3回は高速道路を利用します。

生活全般的に節約は意識したことがなく、欲しいものは迷わず購入しています。

貯金額は年間80万円程です。また、児童手当は子供の口座に振り込まれ全額貯金しています。

今後のライフプランについて

現状、貯金が3000万程あるものの、子供の教育費や老後の資金を考えると、妻が専業主婦を続けるには節約する必要があります。

また、妻は自分の物を購入するために貯金を切り崩しているため、お小遣い制にするか自分で稼ぐことも必要です。

しかし、娘が3歳になるまでは保育園料が8万円と高額であることや、産後も妻の腰痛が改善しないことから、家で保育をしつつ在宅でできる仕事を探す方針です。

妻が専業主婦、夫の年収が800万でも生活は可能

妻が専業主婦で夫の年収が800万でも生活は十分に可能です。

しかし、子供がいる場合は、ある程度の節約を意識しないと貯金は難しいでしょう。

特に子供が私立や高校・大学に進学する場合は、さらに資金が必要になってくるため、計画的に準備しておくことが重要です。

そのため、もしあなたがこれから専業主婦になりたいと考えていたり、専業主婦で家計が厳しいと感じている場合は、しっかりとしたライフプランを設計する必要があります

しかし、ライフプランの立案や家計の見直しを、自分で行うのはなかなか難しいものです。

そこでうまく活用すると良いのが、ファイナンシャルプランナー(通称FP)です。

FPと言うとCMの影響で保険の見直しをイメージするかもしれませんが、「家計の相談」や「教育費・子育て費用の相談」「老後資金の相談」など幅広く相談することができます。

そのため、今後どのように行動すれば専業主婦として家計を管理できるのか、具体的な方法を提示してくれます。

しかも、無料かつオンラインにも対応しているため、気軽に相談することができますよ。

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